2019 年度 (令和元年度)評議員会議事録
日 時:2019 年 7 月 26 日(金)12:20 ~ 12:50
会 場:朱鷺メッセ 4 階 国際会議場
出 席:出席 41 名,委任状 48 名(評議員総数 226 名,定足数 45 名)
議 長:小泉修一 理事長
進 行:尾藤晴彦 副理事長
議 題: 「10 年後の日本神経化学会を元気にするために,今,何をすべきか?」
議事に先立ち,尾藤晴彦副理事長より,本会の議題について以下の通り説明があった。
今期のスローガン「伝統の継承と改革」をどのように進めていくかを議論していきたい。
また,10 年後の神経化学会を見据えて,元気な学会でいるためには何が必要か,学会員個人として,もしくは学会トータルとして,学会の特徴を外部へ出す為に必要なメッセージ等について討議していきたい。
本議題につき,以下の通り議場より意見や提案が挙がった。
・本学会の強みは「分子と疾患」であることを共通認識とする必要がある。
・「 分子」は創薬・核酸医薬などと考え,広くとらえてよいと考える。
・外部への解りやすいメッセージとして「分子と疾患」を出してもいいのではないかと考える。
・外部へメッセージを出す際は,上記分野以外の研究者を排除しないよう表現方法に留意し良い部分を積極的にだし,それ以外の人も巻き込んでいくような出し方としていく。
・若手道場は,発表の練習だけでなく,質疑応答等ディスカッションのトレーニングできる非常に有効な場である。
・学会全体で若手研究者の個々の実力向上を手助けしていきたい。
・「分子と疾患」の分野のプログラムを強化する
・治らなかった病気が治るようになり,具体的に保険適用がすぐそこに示唆されているケースと,今後どんどん治るにちがいないという,治験直前のプレクリニカルな段階の研究情報,との整理を委員会等で行い,元気がでるものからどんどん発信し、強みを活かす方法で,アクティビティをあげていくというようなことも非常に重要だと考える。
・脳研究に関わらず,患者データをどう共有してどう活用していくか,tissue バンク,脳組織ゲノム情報は基礎研究にとって必要である。
・tissue バンク,バイオバンクに造詣の深い方に会員になっていただきたい。
・学会構成員の分析が必要。専門性,年齢分布等。
・本会の強みは「人材育成,Diversity」をどう活用していくかにかかっている。
・「研究リソースへのアクセス向上」についても学会として,研究の Sustainability をどう維持していくのかを諸委員会で検討していただき,各方面に提言できるように進めていきたい。グラントとグラントの狭間を埋めないと国全体としても損失である。当学会のブランド Continuity にも関わる。
理事長より,学会運営について以下の通り報告があった。
・本学会は現在、任意団体として活動しているが,社会的な信頼と得る為に,「一般社団法人化」を目指し,学会としての「透明性」を高めていく。これによりいろんな活動をより活発にしていきたい。
その他,参加者より,以下の発言があった
・若手道場は当会の強みなので,参加者へのフォローを強化し,この機会に参加者への入会案内の取り組みが望まれる。会員を広く募集する方法を検討していただきたい。
将来の学会を担う若手のリクルートおよびリクルートのフォローをやっていく。
・学会のHPをよくするためにアンケートを行うこと検討していきたい。
・会員数を増やすことや演題の数が話題になりがちだが,逆に本会は人数が少ないことを利点として考えてもいいのではないか。講演内での質疑応答の数や内容の質など,人数が少ないからできていることもたくさんある。これはこれで強みと考えるべきである。
会員への手間隙を丁寧にかけることが小さな学会としてのメリットになっている。
尾藤晴彦副理事長より,これまでの意見ならびに提案に対し謝辞が述べられた。また,今後も引き続き,本議題につき意見がある際には各委員会や理事会へ申し出るよう議場へ呼び掛け,学会としても本議題については継続的に検討していきたいとした。
以上をもって,2019 年度評議員会は閉会となった。