2020年度(令和2年度)第2回理事会議事録

日時:22020年9月9日(水) 13:00-16:30

        会場:Zoom会議

出席

(TV):

執行部)小泉修一(理事長),尾藤晴彦 (副理事長),竹居光太郎(庶務担当),村松里衣子 (会計担当),竹林浩秀 (出版・広報担当)

理 事)岡野栄之(脳研究推進委員会委員長),木山博資(連合大会・多分野交流委員会委員長),工藤喬(利益相反委員会委員長),佐藤真(研究助成金等候補者選考委員会委員長),東田千尋(ダイバーシティ推進委員会委員長),仲嶋一範(シンポジウム企画委員会委員長),永田浩一,板東良雄,堀修,望月秀樹(理事,臨床連携委員会委員長),以上50音順

監 事)田代朋子

委員長等)馬場広子(第63回大会長),和中明生(第64回大会長),

味岡逸樹(国際対応委員長)田中謙二(将来計画委員会委員長),照沼美穂(若手育成委員会委員長),等誠司(優秀賞・奨励賞選考委員会委員長),以上50音順 

委任状:

遠山正彌(以上,監事)

議 題 
【報告事項】
1.2020年度第1回理事会議事録承認について
小泉修一理事長より,先般持ち回り審査を行い,承認が得られている旨報告があった。

2.理事長報告
小泉修一理事長より,当会運営について,以下の通り報告があった。

・今回コロナ禍での大会開催となり、短期間でのご準備ご尽力に馬場先生へ感謝申し上げる。
・昨年の理事長就任以来、「伝統の継承と改革」を掲げて進めてきた。
・「理事長だより」に加え「委員長だより」、「私と神経化学」を発刊し、目安箱を設置するなど情報発信の強化と学会の透明性の強化を図った。
・改革としては、社会的地位の向上を目指し、法人化実現に向けて進めてきた。

3.庶務報告
竹居光太郎庶務担当理事より,以下の通り報告があった。

◆会員状況について
会員数動向としては,学生・若手の新規入会者により増加した。
なお、ご逝去された物故会員1名に対し黙祷が捧げられた。

◆評議員・団体会員の退会について
退会希望評議員2人へ慰留をしたが退会の意思が固く退会となった。
団体会員の神戸薬科大学図書館より退会希望があり,退会処理を行った。機関誌をオープンアクセスジャーナルとしたことにより冊子不要とのことで、やむなしとして承認された。今後も退会が増えることが予想される。

4.会計報告
村松里衣子会計担当理事より,以下の通り報告があった。

◆2020年度中間決算について
当会の会計年度は1月~12月であるため、6月末までの会計状況を中間決算として報告。収入は年会費の徴収が芳しくないため引き続き徴収に努める。支出は、期せずして会議体がwebになったため、旅費交通費・会議費が大幅に抑えられた。

◆年会費未納者数について
本年度中に未納が解消されない2017年からの長期未納者については,本年度末付で除名処理となる為,引き続き納入喚起を行うこととした。

5.出版・広報報告
竹林浩秀出版・広報担当理事より,以下の通り報告があった。

◆機関誌「神経化学」について
Vol.59 No.1 は新型コロナの影響で発刊が遅れたが、本日発刊についてメール配信する。
Vol.59 No.2 は2020年12月末発刊予定。10月20日頃入稿締切。

◆その他活動
HPは英語版も更新。目安箱の設置や「私と神経化学」の新企画も開始。今後の執筆者にご推薦があれば出版・広報委員会までお知らせください。

6.委員会報告
(1)将来計画委員会
田中謙二委員長より,以下の通り報告があった。

ポストコロナの中で将来計画委員会をどう位置付けるのかについて話しあっていきたい。

小泉理事長より、若手の少し上の世代をどう盛り上げていくかが今後の長期的課題との意見があった。また、尾藤副理事長より発言があり、明日の評議員会のセッションの結果を本委員会へフィードバックすることとなった。

(2)出版・広報委員会
竹林浩秀委員長より,以下の通り報告があった。

・Twitter、Instagram:準公式であるが若い人同士のつながりに役立っている。
・「特別寄稿」について執筆者をご推薦いただきたい。
・「神経化学トピックス」も原稿を募集している。
・「総説」も近々スタート予定。
・HPについて、移転を検討中。

理事長より、新企画が増え負担が増えていることに感謝が述べられた。

(3)シンポジウム企画委員会
仲嶋一範委員長より,以下の通り報告があった。

2021年京都大会での理事会企画シンポジウムについて、「JSNおよびAPSNとして使用できるスロットが少ないことから、JSN-APSN Joint symposiumとして開催する」ことが本理事会に提案され、承認された。今後、和中大会長、味岡国際対応委員会委員長と具体的に進めていく。

(4) 国際対応委員会
味岡逸樹委員長より,以下の通り報告があった。

・日本神経化学会トラベルアワード(日本→海外)
鍋島トラベルアワード(海外→日本)は、いずれもコロナにより応募者なし。
・2020年APSN大会(シンガポール)について
2020年7月→12月に延期、さらに延期の可能性があるが、延期については9月中に決定予定。
・2021年ISN/APSN大会(京都)については、第12報告議題にて和中大会長より報告する。
・APSN理事選について
JSNからは味岡委員長とDan Ohtan Wang氏(京都大学)の2人が当選。会長2期務めた和中前理事長は退任された。
・ISN理事選について
日本からの理事がゼロにならないよう必ず当選に向け準備する。APSN前理事長である和中明生氏に立候補をお願いし、承諾された。

(5)研究助成金等候補者選考委員会
佐藤真委員長より,以下の通り報告があった。

・2020年4月から2020年8月における学会推薦公募案件について
公募案件は8件あった。そのうち,財団法人井上科学振興財団第37回井上学術賞に2件応募があり、現在審議中。なお,学会より推薦した候補者については,事前に理事へメールにて報告している。
・2020年3月から2020年8月までの推薦後の選考結果について
なし

(6)脳研究推進委員会
岡野栄之委員長より,以下の通り報告があった。

理事会に先立ち、9月3日に委員会を開催。以下の項目についてディスカッションを行った。
1.脳科学連合、脳科学委員会における本学会の立ち位置の分析
2.文部科学省・脳科学委員会対策、今脳科学委員会で何が問題となっているか?
3.AMED対策 脳科学というkey wordがなくなったことに対する対策
4.コロナ渦で神経化学会のプレゼンスを増す為には?定期的なWeb Conferenceの実施など

資料として配布しているが、ここで議論されていることにぜひ目を通していただきたい。また、今回、せっかく立ち上げたWeb Conferenceの仕組みは継続的に活かし実施していきたい。

(7)優秀賞・奨励賞選考委員会
等誠司委員長より,以下の通り報告があった。

・2020年度優秀賞・奨励賞結果について
優秀賞は応募1件、受賞該当なし。奨励賞は応募2件、受賞2件という結果となった。
昨年度は応募多数で高レベルであったが、今年度は応募が少なかった。応募の働きかけに加え、副賞(金一封や参加費免除など)やインセンティブ(奨励賞でも委員長推薦でシンポジウム企画可能など)を検討していきたい。

これに対して、理事・委員長各位より以下のような意見があった。
・なぜ応募が少なかったかについて理由の分析をされたい。
・次回大会で、受賞者の名前を宣伝してはどうか。
・HPのトップなどに受賞者の顔出しなどで掲載してはどうか。
・若手研究者育成セミナーに出てもらうのはどうか。
・歴代受賞者リストを毎回プログラム集の最終ページ等に掲載してはどうか。
・副賞について5万円x3人程度であれば現状の予算状況からは問題ない。(村松理事)
・受賞者は早めに評議員に推薦する。

等誠司委員長より,これらについて、次回までに案をまとめることになった。

小泉理事長より、過去には「取り逃げ」もあったが、学会としてはずっと受賞者を応援して、ゆくゆくは評議員などとして学会を担ってもらうということにつなげていきたい、との意見があった。

(8) 連合大会・多分野交流委員会
木山博資委員長より,以下の通り報告があった。

・委員会企画プログラムとして明日15時に森健策先生(名古屋大学大学院情報学研究科)の発表がある。画像を人工知能で診断するという興味深い内容、ぜひ多数の参加をお願いしたい。
・2021年度の候補者も絞りこんであり検討中。アンケートを取って若手のニーズを探っていく。
・2022 Neuroの次の、2023年度大会については、今までにない学会との共同開催(日本神経病理学会)を具体的に検討していく。

各理事、各委員長より意見があり、以下も検討することとなった。
・大会中は、プログラムが混みあっているため、大会にあわせずWeb開催などで企画ものをやることも視野に検討する。録画しての公開や、インタラクティブなQ&Aなどといったことも検討する。

(9)利益相反委員会
工藤喬委員長より,以下の通り報告があった。

・日本医学会の指針にあわせ当学会の指針も改訂した。その後特に問題は生じていない。

(10)ダイバーシティ推進委員会
東田千尋委員長より,以下の通り報告があった。

・第63回大会では、委員会企画セミナーを実施。
・託児室についてはWeb開催となったため開設中止。
・第63回大会における属性調査を馬場大会長へ依頼
→参加登録時の設問になかったため集計に若干時間がかかるが提供する(馬場大会長)

(11)臨床連携委員会
望月秀樹委員長より,以下の通り報告があった。

・日本神経学会学術大会(岡山)8月31~9月2日にオンサイトで実施された。従来8000人規模であるが今回は3000人程度であった。基礎横断のシンポジウムを開催。規模が小さくでもオンサイトでの開催は大変盛り上がった。
・2023年の合同開催なども視野に連携強化を進めていきたい。

(12)倫理委員会
竹居光太郎委員長より特段の報告事項は無いとした。

(13)若手育成委員会
照沼美穂委員長より,以下の通り報告があった。

・第13回若手研究者育成セミナーはZOOMにて開催中
・第63回若手道場では、参加登録時に「審査員をしたい」に✔いただき、審査員を一般公募した。日本神経科学学会からも多数の参加がある。
・若手アンケートを取るので項目追加あれば今週中にお知らせいただきたい。

2022年大会の若手研究者育成セミナーの世話人について
竹居大会長より、従来は地域性を出すため大会長が指名していたが、沖縄の場合、地元の先生もいないため、若手育成委員会で担当してもらうほうがよいのではとの意見があった。
これに対し、小泉理事長より、地域色は無くても「大会長」の色は出してほしいとの意見があり、大会長と若手育成委員会で協調して進めることとなった

7.脳科学関連学会連合について
第6-(6)報告議題と同様とする

尾藤副理事長より、JSTより新型コロナ対応で分野融合的な緊急研究費を出すことになったと発表されているとの報告があり、岡野委員長より、タスクフォースを組む必要やチームプレイヤーを本学会から推薦が必要であれば委員会で議論する、引き続き情報収集するとの回答があった。

8.生物科学学会連合について
竹居光太郎理事より以下の通り報告があった。

・生物科学学会連合では、代表名でCOVID-19渦の学生救済、単位見直しなど提言を行った。これにより文科省も学生支援に動きだした。
・生科連オリンピックがWeb開催され日本からは全員銀賞であった。今後、本学会も作問などで協力していきたい。

9.男女共同参画学協会連絡会について
東田千尋委員長より,以下の通り報告があった。

連絡会からは、女性比率の調査依頼が来ているので対応している。その他には特に報告事項無し。

10.第63回日本神経化学会大会(2020年度/単独大会)について
馬場広子大会長より,以下の通り報告があった。

今回、急遽web開催となったが、参加登録者数は371名。演題数223件。企業協賛セミナー3件。
費用的には、八王子の会場費が抑えられた。
懇親会および企業協賛セミナーには多数の参加をお願いしたい。

11.第64回大会(2021年度/国際神経化学会・アジア太平洋神経化学会合同大会)について
和中明生大会長より,以下の通り報告があった。

<第64回(2021年度)大会>(ISN・APSN合同大会)
会期:8月16日(月)~19日(木)4日間
場所:京都国際会館

・コロナとオリンピック延期により、流動的となっている。その場合、JSNは、単独で2021年に開催するかどうか早急に決定する必要がある。
・その場合の後続日程が以下のとおり、立て続けに会期の間が短い設定となる。
2021年10月(仮)JSN単独(奈良(仮))、2021年12月(仮)APSN(シンガポール)
2022年7月 NEURO2022(沖縄)、2022年9月 ISN(京都)
・限られた時間の中で厳しい状況であるが、具体的に検討を進めたい。

各理事より、他学会の開催予定、2021年11月生化学会(横浜)、2021年11月SfN(シカゴ)、2021年10月国際幹細胞学会などが報告され、これらとのバッティングについても留意が必要である。

12.第65回大会(2022年度/ Neuro2022)について
竹居光太郎大会長(理事)より,以下の通り報告があった。

<第65回(2022年度)大会>(Neuro 2022合同大会)
会期:2022年6月30日(木)~7月3日(日)4日間
場所:沖縄本島 宜野湾(ぎのわん)コンベンションエリア

・3年ぶりのNeuroで、日本神経科学学会、日本神経回路学会との3学会合同となる。運営事務局は「沖縄コングレ」に決定した。
・若手道場の会場探しなどを検討するため、早めに世話人代表、委員を決定し進める。
・理事会企画シンポジウムについては市民講座の場合、合同か別々か、また開催場所を早めに決めていく必要がある。

13.その他
特に無し。

【審議事項】
1.名誉会員の推薦について
竹居光太郎庶務担当理事より報告があり,審議の結果、1名について総会への推薦が承認された。

2.評議員の推薦について
竹居光太郎庶務担当理事より報告があり,審議の結果,27名について総会への推薦が承認された。

3.2021年度予算について
村松里衣子会計担当理事より,2021年度予算について報告があり,承認された。

・2021年度一般会計予算について
収入の部では昨年に続き賛助会費や広告収入を努力目標と設定している。支出の部では、過去実績から節減を念頭に作成するも運営状況は厳しいとの予想。また、租税公課については、2019年決算時課税収入が1千万円以上となったため2021年度は消費税納税義務が発生する予定。

照沼美穂委員長より、若手育成セミナーの2020年実績は、web開催により大幅削減される予定との報告があった。
また、法人化にかかわる費用については特別会計より支出することが提案され、承認された。

4.理事選挙について
竹居光太郎庶務理事より,理事選挙スケジュールおよび選挙管理委員候補者の選出について説明があり、承認された。小泉理事長より、退任予定理事を中心に候補者を選出することとなった。

5.法人化について
小泉修一理事長より,定款(案)につき説明があり、この内容にて、総会へ諮ることにつき、承認された。

追記:定款について、パブコメの過程を踏む必要の有無について質問があったが、理事会終了後(総会開催前)に司法書士に確認。法律上は、必須ではない旨、確認した。

6.合同シンポジウムのリポジトリ登録について
竹林浩秀編集担当理事より、京都大学より当学会機関誌に掲載された論文のリポジトリ登録・掲載承認依頼があった旨の報告があり、承認された。

7.その他
なし

以上を以て,予定した全ての議事を終了し,本年度第2回理事会を閉じた。